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2009年11月22日 (日)

最後のオリエント急行の旅(5) — ブダペストへ

5.1 ブカレスト北駅

本来、2時間半の乗り継ぎ時間があったわけですが、Bosphorの遅れのため、次のブダペスト行の出発まであと1時間。できればちょっと食事でもしたいところですが、時間が短いのでファーストフードで済ませます。
こういう旅の場合、ただ通過するだけの国の通貨をどうするかが頭の痛いところ。今回、食事をするためだけにルーマニアのレウを両替しなければならないのか、かなり悩みました。というのも、この時の手持ちのユーロが50ユーロ札しかなかったから。実は前日のうちにイスタンブールの両替所で、トルコリラをルーマニアレウに交換できないか、何軒か聞いてみたのですが、いずれも答えはノー。

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よって、Bosphorに乗る前に非常用の食料と飲み物を用意はしてありましたが、朝も昼もそれで済ましているので、できればちゃんとした物を食べたいところ。
ありがたいことにブカレスト北駅にはマクドナルドとKFCが入っており、マクドナルドではクレジットカードが使える(KFCは未確認)ので、両替することなく、食事ができます。
セットでお値段は13.5レウ、日本円で約400円。これが唯一ルーマニアで使ったお金です。

Img_5544ブカレスト北駅はいろんな国際列車が発着しますが、丁度私が乗るブダペスト行の向いのホームに滑り込んで来たのはモスクワからの列車。他は一般的なヨーロッパ型の客車ですから、やはりロシアタイプの客車は目立ちます。
そして、もう一つ気が付いたのは、どうもルーマニアはスイスから中古の機関車を買っているのではないかということ。
残念ながら写真には撮れなかったのですが、何台かそういう機関車を見かけましたけど、実際のところはどうなんでしょう。


5.2 ブダペスト行「Ister」号

Img_5548今夜の宿となるEN370 Isterは、ルーマニア国内のSatu Mareまで行くMaramuresとの併結列車です。Istarが2等車2両、食堂車、クシェット1両、寝台車1両の5両、Maramuresは寝台車3両、クシェット1両、2等車2両の6両で、両方あわせて11両編成で、久しぶりに長い列車を目にすることができました。
しかし、Maramuresの寝台車の比率がどうしてこんなに高いのか、ちょっと不思議でした。

この区間はそれほど長くないため、寝台車ではなくクシェットを取っています。
Img_5555クシェットは12等合造車で、1等は4人、2等は6人。乗車率は半分といったところでしょうか。同室になったのはフランス語を話す男女二人組。
しかし3人なのに、私は上段、同室の二人も中段と上段。なんでこんな変な寝台の売り方をするのでしょう(ちなみに途中駅から下段に一人乗車)。

列車は19:50定刻に発車。
読書灯が無いため、何時部屋の電気を消すか迷うところ。まあ、全員が寝る体制に入ったなと判断したところで暗黙の了解で消すというところでしょう。
その点、PCならあまり気兼ねなく使い続けられますけど、バッテリーが切れそうなので1時間くらいで止めました。同室の男性が電気を消したのはだいたい22時頃だったでしょうか。

このクシェット、昨夜の寝台車同様ルーマニア所属ですが、こちらのトイレはちゃんと真空式。メンテナンスも行き届いているように見えます。寝台車とクシェットの違いなのか、利用客の多寡の違いなのか。
何となく後者のような気がします。

さて翌朝、本来なら6時頃にハンガリーとの国境でパスポートコントロールに来るはずなのに、一向にその気配もなく、列車は走り続けます。どうやらまた遅れているようです。
結局、国境駅Curticiに着いたのは1時間強遅れの7:02。ここは室内でパスポートを見るだけでした。7:24に発車した列車はハンガリーに入り、ここで時計を1時間戻します。6:35に到着したLokoshazaで、今度はハンガリー側のパスポートコントロールです。
外は晴れているようですが、どうも地表近くには霧が漂っているようで、これが列車の遅れの原因かもしれません。

ここからブダペストまであと3時間。途中駅から乗った下段のおばさんはまだ横になっていますし、どうにも居場所がありません。
食堂車にも行ってみましたが、クレジットカードは使えないとのことで、ユーロでも可ではありましたが、何となく活気が無く居心地がよくないので、やはり部屋に戻ります。ちなみに、この列車のクシェットではジュースとチョコクロワッサンが配られました。
結局、少しずつ明るくなって行く外からの光を頼りに、メモを整理しながらブダペストまで過ごしました。

Img_5560ブダペスト東駅に到着したのは9:47、丁度1時間遅れでした。


5.3 ブダペスト東駅

Img_5561駅でまずやるべきは、Balkan Expressに連絡する「Beograd」のウィーンからのチケットの確保。国際線のチケット売り場は分けられていて、駅の北側の一角にあります。もちろん昔の建物をそのまま使っているのですが、切符売り場のところだけは太い木の支柱が加えられており、強度的に問題があるようです。
Img_5562この列車に乗るにあたり、プラハからブダペストに出て乗るか、始発のウィーンから乗るか迷ったのですが、ブダペスト発が23時と遅いこと、それに接続するECとの乗り換え時間は30分しかなく、しかもそのECはハンブルグ発で長距離の分だけ遅れる可能性もあること、それより前の列車だとウィーンに行くよりも早くプラハを発たなければならないことから、ウィーン経由にすることにしました。
ウィーン発の切符をブダペストで買えるのか不安だったのですが、結局乗車券はウィーン/ブダペストとブダペスト/ブカレストの2枚。それにクシェットの指定券が発券されました。お値段はしめて23,625 Ft、約12,000円といったところでしょうか。

ブダペストでは1泊するので当然のことながら両替が必要。
どこでもそんなに違わないだろうと、ホームのエリアにある両替所で交換しようとしたところ対ユーロでSellが211、Buyが279と随分差があります。まあ、昨年ヨーロッパに来た時もユーロと米ドルのレートの悪さは印象に残っていましたから、ヨーロッパ圏でもこういうこともあるのかと思い、そこで両替してしまいました。
ところが、その後で国際線の切符売り場に行ってみたら、そこはSellが250、Buyが279とあるではないですか。ちょっと場所が良いからって随分じゃありませんかね、Western Unionさん。
これがまたSellだけ大きく違うというのがミソですね。

そして、駅のツーリスト・インフォメーションでブダペストカードを購入。交通機関を使うだけなら割高なのはわかっていたのですが、博物館もちょっと見たいしとか思い6,300 Ftで購入。ところがこれも後で失敗とわかりました。ガイドブックにはブダペストカードで主な博物館は無料になると書いてあったのですが、渡された冊子によれば、単に1〜2割ディスカウントされるだけ。これではとても元はとれません。
その時点ではそんなことは思いもしないまま、地下鉄の駅に向います。
ブダペスト東駅は、今地下鉄4号線の建設中で駅前広場を大きく掘り返しているのですが、それにしても地下鉄(2号線)乗り場へのサインがはっきりしません。
一旦外に出て、南側にある階段を下る必要があるとわかりましたが、これも階段しかないようで、家族連れで大荷物の時はちょっと困るかなと思いました。


5.4 ブダペスト街歩き

この後、一旦ホテル(Le Meridian)にチェックインしてから、再度街歩きに。
この11月19日と20日を使って、一応、地下鉄は全部乗り潰しました。

その時に気が付いた点について、イスタンブールと同じように列記します。

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Img_5571ブダペストの地下鉄はロンドンに次ぐ歴史を持っています。Deak広場駅に隣接して、その開業当初の駅施設を利用した地下鉄博物館があり、なかなか興味深い展示がされています。ただし、ここの入場にブダペストカードは使えません。
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地下鉄各駅では、警備員のような人が入口に立っていて、切符をチェックしています。
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Img_5642一番古い1号線は特殊な車輌を使っていますが、他の2路線は一般的な4扉車。ただこれもかなり旧い車のようで、車体に錆が出ているものも沢山あります。駅の内装はかなりきれいにしているので、もう少し車輌にもお金をかけたらいいのにと思います。
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ブダペストカードの冊子に、鉄道歴史博物館というのが載っていたので、あやふやな地図を頼りに1時間近く歩いてみましたが、工場街のような場所に入り込んでしまい、結局断念しました。
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Img_5588_2市民公園の中にある交通博物館には行けましたが、これも結構苦労しました。この時期のブダペストは落ち葉が沢山積もっていて、特に公園内のような場所ですと道とそうでないところの区別がつきません。しかもサインがほとんどないので、注意が必要です。
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Img_5623セーチェニ山に登る登山鉄道は、残念ながらこの10日間ほどだけ区間運休でした。代行バスは走っていましたが、子供鉄道まで行くのは断念しました。
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Img_5629王宮の丘に登るケーブルカーもブダペストカード不可。片道860 Ft、往復1,450 Ftですが、ケーブルカーで上って、写真を撮りながら歩いて下りました。やはり落ち葉で道が判然としないのに困りましたが。
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トラムは2両ないし3両連結タイプや3車体連接タイプの旧型車が走り回る一方、3番や4.6番には新しいタイプの車輌が入っています。4,6番ではノンステップの6車体連結型の新型車でほとんど運用されているようです。
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ドナウ川沿いを走る19,41番はくさり橋の袂で大きくカーブしながら橋の下を潜ります。その区間の車輌限界がきついのでしょう。通り抜けるためには運転手はサイドミラーを折り畳まなければなりません。
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1日半乗り歩いた間、一度も車内での検札には会いませんでした。また、1回券を器械でパンチしている人もほとんどみかけませんでした。おそらくはほとんどの人がなんらかの定期券のようなものを持っていると思われます。
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以上です。


(6)オリエント急行乗車に続きますが、アップはアブダビに戻る11月25日以降になります。

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