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2009年11月20日 (金)

最後のオリエント急行の旅(2) — イスタンブール1日目

空港の直下にあるのはメトロ1号線(M1)のHavalimani駅。

イスタンブールの交通機関は基本的に均一料金(1.5 YTL、約90円)で、Jetonと呼ばれるトークンを毎回買うか、Akbilという何回分かをチャージし、後から注ぎ足して行ける鍵状のチケットを買う方法があります。

空港駅は新たにイスタンブールにやって来た人が沢山使う駅ですから、当然のことながらAkbilの需要は高いと思うのですが、ここには無し。市内までの乗り換えを考えてJetonを2枚買います。

M1の列車は2両1ユニットを4つ繋いだ8両編成。でも運転台は両端にしかないので、実質的には固定編成のようです。
空港駅を出た列車は直ぐに乗客が増えて行きます。時間は平日の朝8時ということで、ラッシュにかかってしまったようです。
中心部に行くには、途中でトラム1号線(T1)に乗り換えなければなりませんが、M1の終点まで行くより、T1の始発駅で乗り換えた方が、この状況ではよかろうと考え、6つ目のZeytinburnu駅で乗り換えます。


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ところが、乗換改札でスタック。
どうやらメトロとトラムではJetonが違うとのこと。横の窓口でトラム用のトークンに変えてもらいます。これは不便。

T1は2車体連接ユニットを2つ連結した4両編成。
始発駅から満員で発車。大荷物なので、少し気が引けます。
Img_5361イスタンブールは坂が多いと聞いていましたが、このトラムも上がったり下がったり。片側1車線分しかないような狭い道にも線路が引かれています。
Beyazit(グランドバザール)あたりで大分空いて来て、トルコ国鉄のヨーロッパ側始発駅であるSirkeci(シルケジ)で降りる時には、出口には問題なく辿り着けました。

Img_5360_2今夜のホテルはとにかく駅から近いということで選んだAskocホテル。駅裏のガタガタ道を歩く事約3分でホテルに着けます。
まだ朝の9時であり、部屋が出来ていないとのことで、大きい荷物だけ預かってもらって再び街歩きに。

まずは、もう一度シルケジ駅に戻り、「Balkan Express」のチケットを入手します。日付とクラスを書いた紙を駅員に見せて、「席はあるか?」と聞いたら、「何でそんなこと聞くのか」という顔をしてサッサと切符を作り出します。
乗車券の後に、寝台券を作るにあたり、横においてあった藁半紙(と呼ぶのが最もふさわしい色と風合い)の綴りをめくり始め、ほとんど空欄の枠に書き込み、そうやって割り当てた寝台番号をチケットにも書き込みます。
どうやら、あの藁半紙の束が寝台券の予約台帳ということのよう。これじゃ外から予約できないはずです。まあ、それだけ利用客が少ないということなのでしょう。

お値段は295.7 YTL、約18,000円というところでしょうか。クレジットカードも使えました。

最大の懸案事項が解決してホッとしたところで、本来なら少し写真なども撮りたいところですが、一応、トルコは鉄道施設撮影禁止ということになっていますので、今回はいかにも観光客が撮ってますよといった風の撮り方にとどめます。

Img_5378_2シルケジ駅は海側に向かっていかにも由緒ただしそうな駅舎が建っているのですが、客扱い業務のほとんどは、その横に作られた駅舎の方で行われていて、旧い駅舎は待合室と、その名も「Orient Express」という名のレストランなどとして使われています。
Img_5363この旧駅舎の前に大勢の男性がたむろしていたのですが(午後も、その翌日も)、あれはどういう人達だったのでしょう。

Img_5380駅のツーリストインフォメーションに尋ねると、AkbilはGalata(ガラタ)橋のたもとのブースで買えるとのことなので、そこまで歩いて行くことに、橋を潜った先の白い小屋で、購入することができました。
20 YTLでうち6 YTL分がデポジット扱いです。

無事、Akbilを手に入れたので、まず新市街側の乗り潰し。
昼食後、一旦ホテルに行ってチェックインをした後、今度は旧市街側の乗り潰し。
17時過ぎには暗くなってしまいましたが、何とか18時半にはヨーロッパ側の乗り潰しを終え、シルケジに戻りました。

その過程で印象に残った点を列記します。
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Img_5387T1のEminonu(エミノニュ)駅は折り返し運転が多い駅だが、折り返す電車は到着前に渡り線を通ってホームに入る。その先まで行く乗客は、対向式の反対ホームに行かなければならないが、再度改札を通らなくて済むよう、到着した電車は対向線路側のドアも開けて乗客を下ろす。
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メトロ2号線(M2)は現在両サイドで延伸中。元々の区間(Taksim - 4 Levent)と、両延伸区間(Sishane - Taksim / 4 Levent - Ataturk Oto Sam. S.)で3分割して折り返し運転中。
全部同じ大型の4連で、需要に応じて本数を減らしているのかもしれないが、かえって非効率では。特に(Sishane - Taksim)はわずか1駅。その折り返しのために1面2線しかないTaksim駅は複雑な使い方をしている。
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2本のケーブルカーのうち、新しいフニキュレル(Funikuler)の方は普通のケーブルカー車体だが、1875年に開業したテュネル(Tunel)の方は、フラットな車体。山上駅では違和感があったが、山麓駅(Karakoy)はホームもフラットなのでそちらに合わせた?
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Img_5395Istiklal(イスティクラル)通りを走るノスタルジックトラムは、1台の電車(座席は10席)が行ったり来たり。よって運転間隔は20分で、あまり真っ当な交通機関とは言えない。M2の延伸区間がほぼ平行しており、Sishane駅の出口が、ノスタルジックトラムのTunel側終点の直ぐそばにあった。
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トラムのKarakoy駅の下は電気街になっている。
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トラム4号線(T4)は現在延伸されてT1のTopkapi駅で接続しているが、まだ書き換えられていない路線図が沢山ある(M2の延伸区間も同様)。
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Img_5415T4の終点はどこなのか。新しい路線図ではHabiblarとなっているが、列車はMescid-I Selam止まり。その先の本線には多くの電車が留置。丘を一つ越えたところまで歩いてみたら、そこには車庫があったが、駅らしきものは無かった。車庫には新しい電車が入っていた。
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M1のEsenler支線は両エンドに運転士が乗っていたのかと思うくらい折り返しが早かった。でも運用は区間内折り返しだけではなく、Aksaray、Havalimani両方からの直通が行われている。
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Img_5422_2T2で終点に到着する直前、道路をトレーラートラックがブロックしてしまった。駅直前の交差点で、真っ直ぐ進めば駅のホームで行き止まり、左は工事、右は違法駐車でどちらにも逃げられず。こんな狭い道に入って来ようとすること事自体が間違いのような気もするが、乗客はホームのないところで飛び降りる羽目に。
Img_5425その後、トレーラーを何とか右折させ、スタックしていた電車をホームに入れましたが、時隔調整のためか、乗客を乗せずにそのまま折り返しました。まあ、正しい判断と言えましょう。
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ということで1日目終了。

(3)イスタンブール2日目に続きます。

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