« 大林組が赤字 - ドバイメトロ建設で | トップページ | クウェートの写真(1) »

2010年4月 1日 (木)

旅行者から見たクウェート

先々週末に訪れたクウェート。

000
人口の少ない産油国ということで、カタールやUAEに近いものがあるのかと思っていましたが、少し違っていました。

サービス業や建設業では外国人の労働力に依存していることは同じですが、それ以外の外国人を積極的に招いてお金を落とさせようという意図はあまりないようです。ですから、空港の設備も古いままだし、新しいホテルもあまり多くは建てられていない。
もちろん、メンテナンスはそこそこされていますし、一流ホテルは改装をされているようですけど、やはりお金をかけている印象は薄いというのが正直なところです。

にほんブログ村 海外生活ブログ 中東情報へ
にほんブログ村

(1)クウェート国際空港

今回、ジャズィラ航空でクウェート国際空港に到着したのが午前11時。ビザ発給のカウンターで待っていたのは7-8組でしたが、手続きにかなりの時間がかかっていました。これはビザ発給の条件が厳格だからというよりも、システムと設備の古さによるもの。
申請書を書き、証書をプリントアウトし、現金を受け取り、証紙を貼る。これを一人一人に対してやる上に、プリンターがもの凄いを音を立てるくらいに古い。とうとう私たちのを処理中にプリンターは壊れてしまい、別のカウンターに回らされてしまったほどです。
同じ様に入国時にビザを購入するカタールでは、入国審査官のところでクレジットカードを出すだけ(Visaカード限定ですけど)で、それ自体には1分もかかりません。

そんなこんなで入国審査のブースに辿り着いたのは1時間後。そうしたら、もうそこには誰もいない。審査官すらいない。オフィスに声をかけて、ビザの証書を見せて通してもらいました。
で、このことからわかったのはクウェート国際空港の利用客って他の湾岸諸国の拠点空港に比べて、格段に少ないんだなということ。だから空港の設備を新しくしようという動機も起きないってことなんでしょう。

(2)Radisson Blu Hotel

今回、我々が参加したイベントの会場となったのが市の中心部から南に10kmほど離れた海岸沿いにあるRadisson Blu Hotel。クウェートでは最高級のランクに入るホテルだと思います。
建物はやはり湾岸戦争前からのものですが、こまめに改装されているようで、館内はきれいですし、プールやレストランもちゃんとしています。

その一角に大きなダウ船を模したホールがあり、それが今回のイベントの会場。ホールのキャパシティはさほど大きくありませんが、いかにも中東という雰囲気が感じられるユニークな場所でした。その入口には世界最大のダウ船というギネスブックの認定書が貼ってあったのですが、あのダウ船は水に浮かばせたことはないと思うのですけれど、それでも良いんでしょうか?

このホテル、インターネット経由で予約しようとすると、かなり高い値段が提示されます。しかしながら湾岸諸国(GCC)の居住者はスペシャルオファーということで、その3分の1程度の料金で泊まれます。
我々にとっては、湾岸地域以外からの来訪者から高い料金を取る分安く泊まれるのですからハッピーですけど、こういうところも外から見ればクウェートの敷居を高くしていると言えるのではないでしょうか。

(3)クウェートタワー

今回はイベントの方で忙しく、観光と言えたのはクウェートタワーに上ったことぐらい。
昔からクウェートのシンボルだったクウェートタワーは、今でも観光客がまず行くところじゃないでしょうか。入場料は一人KD2(約600円)と、このあたりの相場からしたら高めだと思いますけど、展望台に上がればアブダビやドバイと違って高いビルが少ないのでよく見渡せます。
この日は風が強く、外は曇り。気温も低く周りを歩いている人はまばらでした。

エレベーターで上がった階には、クウェートがイラクから侵攻を受けた際に、クウェートタワーがどうなったかという写真が飾ってあります。イラク軍はこのタワーに戦車の砲弾やミサイルを撃ち込んだようです。やはり高いところを敵に占拠されていると危険と判断したということでしょうか。

そこから階段で1フロア上がると回転展望台、窓と中心部は固定で、ドーナツ状のフロアがゆっくり回転しています。
中心街の方を見ると1棟だけ極端に高いビルが建設中、その脇にも建設中の高いビルが見えますが、アブダビやドバイのように高層ビルが林立するというイメージではありません。

タワーに行く時はホテルのシャトルバスで落としてもらいましたが、帰りはタクシー。直ぐに捕まえられましたけど、メーターを動かさないので値段は要交渉。
ホテルの人には相場は3KDと言われましたけど、運転手は5KDで譲りません。時間もなかったので、それに乗りましたが、5-6km乗って約1500円というのは日本と比べても遜色ない値段です。
これもメーター制にしないと、観光で訪れるにはちょっと二の足を踏みそうな要因になります。

(4)治安とビザ

クウェートも、治安は良いところなのでしょうが、やはり、イラクによる侵攻の影響もあるのでしょう。考え方がUAEやカタールとは少し違うようです。

ビザの手続きが少し煩雑なのは既に述べた通りですが、国籍による扱いの差もかなり大きいようで、今回、私たちの関係したイベントでも、ビザが下りずに行けなかった人が何人か出ました。
特に驚かされたのはGCCの国民は全く問題ないのに、同じアラブ人なのに、イラクはともかくシリアまで警戒していること。同じイベントに参加する予定だった娘の友人はギリシャ人なのですが、お母さんがシリア人。そのお母さんのビザが下りずにその子自身も参加を諦めかけたのですけれど、ギリギリでお父さん(ギリシャ人)がついて来られることになって、何とか参加できたなんてこともありました。
また、旧共産圏の東ヨーロッパ諸国も入国を制限しているのに、ポーランドは例外という扱いも、何か歴史的な経緯があるのでしょうか。

テロに対する警戒では、泊まったRadisson Bluホテルは入口にチェックポイントがあり、車の下を鏡で確認したり、ボンネットを開けさせたりしてました。でも、その割には空港の入口はそれほど厳しくなかったりと、今一つはっきりしませんでした。
ただ、クウェートでは下手なところで写真を撮ると、注意だけでは済まずに没収までされかねない雰囲気があったので、今回はかなり「自粛」レベルを上げて行動しました。

クウェートの話は以上です。

別エントリで写真をアップします。

|

« 大林組が赤字 - ドバイメトロ建設で | トップページ | クウェートの写真(1) »

中東諸国(UAE以外)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 旅行者から見たクウェート:

« 大林組が赤字 - ドバイメトロ建設で | トップページ | クウェートの写真(1) »