« 2023年8月 | トップページ | 2023年10月 »

2023年9月

2023年9月30日 (土)

2023年夏の日本旅(20)クアラルンプールの都市鉄道(LRT)

クアラルンプール都市鉄道は、マレー鉄道の線路を利用したKTMコミューターと、クアラルンプール中心部と国際空港とを結ぶKLIAエクスプレス以外は、RapidKLという事業体が運営しており、鉄道は5路線で、種類としてはLRT2路線、MRT2路線、モノレール1路線となっています。
ただ、このMRTとLRTの違いがどこにあるのかがよくわかりません。

23071401
KLセントラル駅に乗り入れているLRTクラナ・ジャヤ線です。1998年に第一期区間が開業し、順次延伸してクアラルンプールを南北に貫き、現在は約46kmの路線です。

23071402
この路線はリニアモーター(誘導電動機)駆動です。全線高架であまりLRT感はありません。

23071403
1996年に開業したLRTアンパン線/スリ・プタリン線です。こちらは直流の第3軌条方式で、見た目も路面電車に近いタイプです。同じLRT、どちらも1990年代後半の導入にも関わらず、方式が全く違います。

にほんブログ村 鉄道ブログ 海外鉄道へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

 

続きを読む "2023年夏の日本旅(20)クアラルンプールの都市鉄道(LRT)"

| | コメント (0)

2023年9月29日 (金)

2023年夏の日本旅(19)バンコクからクアラルンプールの鉄道旅ーマレー鉄道のETS

マレー鉄道(KTMB)ETS(Electric Train Service)は、近年マレー鉄道の電化区間に近年導入された都市間急行列車です。
パダンブサールからクアラルンプールまでは550kmあり、かつては夜行列車で移動する距離でしたが、現在は最高時速140kmの電車により5時間半で結ばれています(クアラルンプールからパダンブサール行きだけETS車両を使った座席夜行は設定されているようです)。

23071321

パダンブサール駅のホームです。マレーシア側には屋根に大きな明かり取りがあります。

23071322

ETS用のクラス93型電車で6両編成です。中国中車の製造で、一部はマレーシア国内でも組み立てられているようです。動物とでも衝突したのか、連結器カバーが壊れていました。運転には支障はなさそうです。

23071330

ETSのチケットは公式サイトで購入可能で、印刷したもので乗車できます。便利ではありますが、ちゃんとした切符というものが無くなってしまうのはちょっと寂しいです。

にほんブログ村 鉄道ブログ 海外鉄道へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

 

続きを読む "2023年夏の日本旅(19)バンコクからクアラルンプールの鉄道旅ーマレー鉄道のETS"

| | コメント (0)

2023年9月28日 (木)

2023年夏の日本旅(18)バンコクからクアラルンプールの鉄道旅ー国境駅パダンブサール

ハジャイを出た45列車は半島を横断する形で西海岸のパダンブサールへと向かいます。

23071311

40分ほどでタイ側のパダンブサール駅に到着。駅名標にはしっかり(THAI)と書かれています。もちろん、ここで降りてはいけません。

23071312

このタイ側の駅を出て2分ほどゆっくりと走り、9時54分にマレーシア側のパダンブサールに到着です。

23071313

列車を降りると、すぐホームの反対側に誘導されて、ここから、このホーム上にあるオフィスの中でタイの出国手続きマレーシアの入国手続きを別個に受けます。ホームに止まっているのは、ハジャイ行きの普通列車で3等座席車の4両編成です。

にほんブログ村 鉄道ブログ 海外鉄道へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

 

続きを読む "2023年夏の日本旅(18)バンコクからクアラルンプールの鉄道旅ー国境駅パダンブサール"

| | コメント (0)

2023年9月27日 (水)

2023年夏の日本旅(17)バンコクからクアラルンプールの鉄道旅ーハジャイ駅

パダンブサール行きの45列車と、スンガイコーロック行きの37列車が分割されるのは南本線の終点のスンガイコーロックから200kmほど手前のハジャイ(or ハートヤイ)です。ハジャイはマレー半島の一番細い部分のやや東側に位置する街で、このあたりの交通の要衝となっています。
ハジャイ駅は広い構内を持ち、多くの車両が留置されており、ホームは3面5線ありました。

23071301

列車は10分ほど遅れて3番線に到着。45列車が前3両、37列車は後ろに8両ほど連結されていたようです。

23071302

まもなく1番線には上り普通列車が入ってきます。

23071303

各ホームに挟まれた1番線と2番線、3番線と4番線の間には金網が張ってあり、一部だけ開いていて通路になっています。駅には各ホームを繋ぐ地下道があるようなのですが、利用客はみんなこの通路を使ってホームを移動しています。この金網がないとみんなが勝手な場所でホーム間の線路横断をしてしまうので、張ってあるのでしょう。

にほんブログ村 鉄道ブログ 海外鉄道へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

続きを読む "2023年夏の日本旅(17)バンコクからクアラルンプールの鉄道旅ーハジャイ駅"

| | コメント (0)

2023年9月26日 (火)

2023年夏の日本旅(16)バンコクからクアラルンプールの鉄道旅ー寝台車の旅

バンコクからパダンブサールへ向かう45列車は、ほぼ定刻にバンコクを出発、まず西へと向かいます。

23071221a

この列車には供食設備はありませんが、列車が発車するとすぐに、いろんな物売りがやって来ます。弁当、菓子類、飲み物などなど。見た目では、無許可に見えますけど、実際はどうなのでしょうか。

23071221

ちなみに私は、バンコク中央駅の売店で買ったこんな弁当を持って乗り込みました。

23071222

17時を過ぎると寝台のセットが始まります。各車両に一人車掌が乗務しているので、30分ほどでセットは終わります。しかしこの時間にセットされてしまうと、上段の客はもう行き場がありません。上段には窓もないので、乗るなら下段がお勧めです。

にほんブログ村 鉄道ブログ 海外鉄道へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

 

続きを読む "2023年夏の日本旅(16)バンコクからクアラルンプールの鉄道旅ー寝台車の旅"

| | コメント (0)

2023年9月24日 (日)

2023年夏の日本旅(15)バンコクからクアラルンプールの鉄道旅ーバンコク出発

今回の旅のメインイベントが、このバンコクからクアラルンプールまでの夜行列車移動です。
バンコクからタイ国鉄(SRT)の夜行列車でマレーシアとの国境駅であるパダンブサールまで行き、そこで両国の出入国手続きをして、マレーシア鉄道(KTMB)の特急列車で5時間半でクアラルンプールに着きます。
まずはバンコク・バーンスー中央駅(クルンテープ・アピワット中央駅)出発の様子です。

23071211

列車番号は45列車で、この列車の行き先であるパダンブサールはマレー半島の西海岸ですが、東海岸の国境手前のスンガイコーロック行きの37列車とハジャイまで併結運転です。なお、東海岸のスンガイコーロックの辺りは治安上の問題があるため、日本政府は日本人の渡航自粛を呼びかけていますが、クアラルンプールに向かう場合には、西海岸のパダンブサールへと200kmほど手前から抜けてしまうので、問題ありません。

23071212

この45列車のチケットはタイ国鉄の公式サイトからは買えません。ですから、「12GO」(https://12go.co/en)というサイトでBangkok発、Padang Besar着と入力し、日付と人数を指定して購入しました。金額は為替の関係で変動するようですが、私が購入した時には2等寝台で35米ドルでした。購入は1ヶ月前から可能です。
そして購入時には、このサイトで発券されたチケットはバンコク市内の代理店で本来のチケットに交換しなければならない、それはどの店か、前日か当日か、という質問があったのですが、最終的に届いたメールには、添付された上の写真のようなe-チケットを印刷すれば、そのまま乗車できると書かれており、実際にそれで問題ありませんでした。
ちなみに上の写真のチケット下部の三角の切れ込みは、車内検札の入鋏痕です。

23071213

15時を過ぎると乗客が並び始め、長い列ができます。改札が始まるのは出発の20分前くらいから、チケットのQRコードを読み取られて、乗客はホームに上がります。

にほんブログ村 鉄道ブログ 海外鉄道へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

続きを読む "2023年夏の日本旅(15)バンコクからクアラルンプールの鉄道旅ーバンコク出発"

| | コメント (0)

2023年9月22日 (金)

2023年夏の日本旅(14) バンコク・SRTレッドライン

タイ国鉄(SRT:State Railway of Thailand)はバンコクから国内の各方面に線路を伸ばして長距離輸送を担っていますが、近年、バンコク都市圏の輸送にもその路線を活用すべく、バンコクから伸びる北本線を利用したダークレッドライン南本線を利用したライトレッドラインが開業しています。
ライトレッドラインは、この後に乗るタイ・マレーシア国境行きの列車のルートと重なるので、ダークレッドラインの方に乗りました。

23071203

どちらも赤を基調とした6両編成の同一車両を使っており、バーンスー中央駅から発車します。

23071210

ダークレッドラインは日中20分間隔、ライトレッドラインは30分間隔です。

23071202

ダークレッドラインのホームから見たライトレッドラインのホームです。奥には中央駅に到着した長距離列車が止まっています。

にほんブログ村 鉄道ブログ 海外鉄道へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

 

続きを読む "2023年夏の日本旅(14) バンコク・SRTレッドライン"

| | コメント (0)

2023年9月17日 (日)

2023年夏の日本旅(13) バンコク・バーンスー中央駅(クルンテープ・アピワット中央駅)

タイ国鉄(SRT:State Railway of Thailand)のかつてのバンコク中央駅は、都心部の少し南に位置したフワランポーン駅でした。
ただ、この区間はバンコク都心部を地上の線路で縦貫していたため、立体化が求められ、フワランポーン駅から7kmほど北に位置するバーンスー駅に隣接して、新中央駅が作られることになりました。

新中央駅は正式にはクルンテープ・アピワット中央駅と呼ぶらしく、2021年に使用を開始し、2023年から長距離列車の多くの始発駅をこちらの駅に移したそうです。
ただ、実際に駅に行ってみると、少なくとも英語ではまだバーンスー中央駅という表記の方が多かったように感じました。

23071131

今回バンコクで泊まったのがBest Western Hotel, Chatuchak。MRTブルーラインのバーンスー駅の東に一駅のカムペーンペット駅から徒歩3分ほどのホテルで、そのホテルからバーンスー中央駅がよく見えます。駅とホテルの間には操車場が広がっています。

23071132

駅構内にあった駅全体のイメージを掴める模型です。駅の全長は600mほどはありそうです。

23071135

ホームは2階と3階にありますが、現時点では2階のホームしか使われていません。ホームの長さも500mはありそうでした。

にほんブログ村 鉄道ブログ 海外鉄道へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

続きを読む "2023年夏の日本旅(13) バンコク・バーンスー中央駅(クルンテープ・アピワット中央駅)"

| | コメント (0)

2023年9月16日 (土)

2023年夏の日本旅(12) バンコクメトロ(MRT)

BTSと共にバンコクの都市交通を担う、もう一つの事業体がバンコクメトロ(MRT:Mass Rapid Transit)です。現在は鉄軌道のブルーラインパープルライン、モノレールのイエローラインの3路線を運行しています。

23071121

ブルーラインは比較的古く建設が始まり、15年前にバンコクを訪れた時にはすでに一部が運行を開始していました。現在はタープラ駅を結節点として、バンコク都心部は環状線となる「の」の字運転をしています(都営地下鉄大江戸線と同じような線形)。
開業当初からの車両はシーメンス社製で、BTSと似たイメージのカラーリング。ただBTSとは異なり3両編成です。

23071122

ブルーラインの延伸に伴い、2019年から増備されている新型車で同じくシーメンス社製です。こちらは「ブルーライン」ラインカラーを強く意識したものとなっています。

23071123

パープルラインはブルーラインのタオプーン駅から北西に伸び、クローンバーンパイ駅まで21kmほどの路線です。2016年に開業し、車両は日本の総合車両製作所が製造しており、これも紫色を強調したデザインです。

にほんブログ村 鉄道ブログ 海外鉄道へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

 

 

続きを読む "2023年夏の日本旅(12) バンコクメトロ(MRT)"

| | コメント (0)

2023年9月15日 (金)

ADIEHXに行ってきました

9月2日から8日まで、アブダビ国営展示会場(ADNEC)で、第20回アブダビ国際狩猟馬術展示会ADIHEX:Abu Dhabi International Hunting and Equestrian Exhibition)が開催されたので、最終日の8日に見てきました。

23090801

基本的には「狩猟」がメインなので、銃器メーカーやオフロードを走れる車やその改造を請け負う会社、アウトドア用品を作っている会社などがブースを設けて展示するのが主目的なのですが、これはやはりこの地域の「伝統」に関わることなので、私はむしろそちら関係の展示ブースを見て周りました。

23090802
会場にはこのような馬もいましたが、ここはEmirates Arabian Horse Societyのブースです。

23090803
日本企業のINPEX / JODCOも第1回から日本文化を紹介するためのブースを出していて、ADIHEXの趣旨に合致するものとして鷹狩りが紹介されていましたが、それ以外にも茶道の紹介として実際にお茶が振舞われたり、UAEの和太鼓サークルに所属する日本人駐在員などによる和太鼓演奏も行われていました。

にほんブログ村 海外生活ブログ UAE・ドバイ情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

続きを読む "ADIEHXに行ってきました"

| | コメント (0)

2023年9月 3日 (日)

2023年夏の日本旅(11) バンコクスカイトレイン(BTS)

バンコク市内の交通を担う鉄道網は、四つの事業主体に分けられます。

前回紹介したバンコク空港鉄道(ARL:Airport Rail Link)の他に、バンコクスカイトレインと呼ばれるバンコク高架鉄道(BTS:Bangkok Mass Transit System)バンコクメトロ(MRT:Mass Rapid Transit)、そして近年整備されたタイ国鉄(SRT:State Railway of Thailand)の近郊列車区間です。
今回はBTSを紹介します。

BTSはバンコクの都市鉄道でも古いほうで90年代には開業しており、15年前にバンコクを訪れた際にも、スクムウィット線、シーロム線の2路線が開業ずみでしたが、その後両線は延伸を繰り返し、また3路線目のゴールドラインが2020年に開業しています。
スクムウィット線、シーロム線は第三軌条方式の鉄道で軌間は標準軌です。

23071111

開業当初から使われているシーメンス社製のEMU_A型電車です。昔は3両編成でしたが、今は4両編成となっています。左側通行のワンマン運転で、運転手が外に出て後方確認をしています。

23071112

2018年から走り始めたEMU_A2型で同じくシーメンス社製です。撮影したのはスクムウィット線のハーイェーク・ラプラオ駅で、ここは数少ない島式ホームの駅です。

23071113

ゴールドラインはゴムタイヤ式で、クルン・トンブリー駅からクローンサーン駅まで、わずか1.7kmほどの路線です。車両はボンバルディアのInnovia APM300型を中国でライセンス生産された2両編成で、無人運転を行なっています。
なおBTSには1日乗車券がありますが、このゴールドラインでは使えません。正直言って、モードが全く違うこのゴールドラインがどうしてBTSに分類されるのか部外者にはです。

 

にほんブログ村 鉄道ブログ 海外鉄道へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

 

続きを読む "2023年夏の日本旅(11) バンコクスカイトレイン(BTS)"

| | コメント (0)

2023年9月 2日 (土)

2023年夏の日本旅(10) バンコク空港鉄道(ARL)

アブダビと日本との往復で便利なのはエティハド航空なのですが、はっきり言って高いのが難点。シンガポール航空を使う場合の1.5倍くらいのお値段です。そのため、このところ日本とUAEの行き来にはシンガポール航空の利用が多くなっています。

ところがシンガポール航空を使うと、日本から戻る時に最短でも9時間の待ち時間がシンガポールで発生してしまいます。ですから前回は、この待ち時間を利用してシンガポールの鉄道を乗り潰しました。

そして今回は、どうせ待ち時間が発生するならと、3日早く日本を経ってバンコクに向かい、バンコクからクアラルンプールへの鉄道旅と、両都市の鉄道の乗り潰しを計画しました。

その一連の旅を紹介しますが、まずはバンコク到着から空港鉄道でバンコク市内に出るまでです。

23071101

羽田空港からタイ国際航空の深夜便でバンコクに向かいます。
羽田空港の第3ターミナルの搭乗口は、どん詰まりの142番搭乗口。半分以上の区間は動く歩道がないため、セキュリティーゲートから歩いて10分はかかります。

23071102

搭乗率は3〜4割といったところで、最近はこれだけ空いているフライトには乗ったことがありませんでした。
バンコク・スワンナプーム空港には早朝5時前に到着。今回、陸路で出国するため帰りの航空券を持っていなかったので、入国で何か言われるかと思い、列車のチケットも手元に用意していましたが、特に何も言われずに入国できました。

23071103

空港地下に降りると、バンコク空港鉄道(Airport Rail Link)のサインが見えます。駅の入り口では20〜30人の乗客が列を作って待っていました。

にほんブログ村 鉄道ブログ 海外鉄道へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

 

続きを読む "2023年夏の日本旅(10) バンコク空港鉄道(ARL)"

| | コメント (0)

« 2023年8月 | トップページ | 2023年10月 »