ヨーロッパの鉄道

2024年3月 9日 (土)

1999年のイスタンブール・シルケジ駅(ネガスキャン)

昨日、イスタンブールの鉄道関係の紹介は一区切りと書きましたが、たまたま1999年に家族がイスタンブールのシルケジ駅とその周辺で撮った写真のネガが見つかったので、それを紹介します。
自分自身はアブダビに居残っていたのでどういう旅程だったのか、詳しくはわかりませんが、トプカプ宮殿などを観光した際に立ち寄ったようです。

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頭端式の近郊列車の発着ホームです。現在は工事用の覆いでホームの様子は見えませんが、2009年の時点で、写真の中央に写っている2線分のスペースが1線分に狭められて両側ホームの構造となっていました。
その分、右に見えているホームが左に移設され、その空いたスペースを使ってマルマライのシルケジ駅を建設する工事が行われ、現在は出入り口が設置されたという関係のようです。

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写っている電車はE8000形です。

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先日紹介したように、運転台が鉄道博物館に保存されている形式です。

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E43000形電気機関車、東芝製です。現在は国鉄からは引退していて民間会社に所属する車両が残っているようですが。
この写真を見ると、当時はここに写っている1番線、2番線が長距離用で、1枚目の写真に写っている2線と、右のホームの奥の1線の計3線で近郊列車を捌いていたようです。

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2024年3月 8日 (金)

2023/2024年末年始の日本旅(26)イスタンブール・シルケジ駅のレストラン「オリエント急行」

イスタンブールのシルケジ駅本屋建物の正面から見て左側のスペースには、レストラン「オリエント急行」(Orient Express)があります。

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メニューは、ケバブなどのトルコから中東エリアの料理が主体です。

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前菜が1000円程度、メインが2000〜3000円といった価格帯なので、ちょっと良いレストラン、といったところでしょうか。

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店内に入ると、喫茶か食事かを聞かれ、食事と答えるとダイニングルーム側に案内されます。天井は高く、また壁にはアガサ・クリスティーの写真が沢山飾られていました。

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こちらの柱にはワゴン・リ社のオリエント急行のポスターも。

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2024年3月 1日 (金)

2023/2024年末年始の日本旅(25)イスタンブール・シルケジ駅のミニ鉄道博物館

イスタンブールのシルケジ駅には小さいながら鉄道博物館があります。

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1番線ホームに並行して建っている本屋建物の一部屋がそれです。

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館内にはシルケジ駅の図面が展示されていましたが、下が1階で、中央の玄関ホールを挟んで、右側のスペースが現在の博物館、左側は次回紹介するレストランになっています。

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展示物には、やはりオリエント急行関連が多く、カップボードの中には銀器が飾られています。

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2024年2月26日 (月)

2023/2024年末年始の日本旅(24)イスタンブール・シルケジ駅

イスタンブールのシルケジ(Sirkeci)駅は、長らくヨーロッパ側のターミナル駅でした。
しかしながら、ボスポラス海峡を海底トンネルで潜り抜け、ヨーロッパ側とアジア側を直結するマルマライ(Marmaray)が開業すると、トンネル区間に位置するシルケジ駅は地下の中間駅となりました。

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ただ駅自体は、トプカプ宮殿などイスタンブールの見どころの最寄駅であるため、駅周辺は相変わらず賑わっていました。

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正面入り口から入ると右手奥にマルマライの地下駅への入り口があります。

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一方、旧駅までの路線は廃線になったわけではなく、現在、この旧線にまた列車を走らせるための工事が進んでいます。今回、駅を見下ろせるホテルに泊まりましたが、ホテルの上層階から見下ろすと、ホームへと繋がる線路はきちんと敷かれ、信号機にも電源が入っているのがわかりました。

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2009年にも駅裏のホテルに泊まったのですが、その時の写真がこちら。手前でマルマライの建設工事が行われていました。

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2024年2月22日 (木)

2023/2024年末年始の日本旅(23)イスタンブールのトラムT5系統

イスタンブールトラムのT5系統は2021年に開業した新しいトラムで、ガラタ橋に近いエミノニュ(Eminonu)駅アリベイキョイ・セプ・オトガリ(Alibeykoy Cep Otogari)駅の間を結んでいます。ドバイのトラムと同じで架線の無い、線路間にある第3軌条から集電するシステムです。

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5車体連接のユニットを2ユニット繋げた形で運用していますから、かなりの収容力です。

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エミノニュ駅は乗車ホーム、降車ホームで挟んだ構造。ここから金角湾に沿って路線が伸びていて、対岸がだんだん近づいて来て、終点近くになると川になる、といった風景です。

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先頭車は台車が中央に一つという単車構造。モーターと車輪の上の座席を高くして、その分、全体を超低床構造としています。

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2024年2月18日 (日)

2023/2024年末年始の日本旅(22)イスタンブールのトラムT1系統

イスタンブールのトラムは、前回訪問時に開業していたT1〜T4には乗っていました。トラムのうちT2、T3系統は、ノスタルジックトラムと呼ばれ、観光目的で旧市街地内で古い車両を走らせているものですが、T1、T4と新たに運転を始めたT5の3系統は市内交通の担い手となっています。

このうち旧市街の見どころ近くを貫いているのがT1系統になります。1992年に開業しカバタス(Kabatas)駅ベシラ・メルケス(Bagcilar Merkez)駅を結んでおり、乗り潰し目的でなくても観光しているだけで乗る機会が多くなる路線です。

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車両は前回訪問時も走っていた700形と写真の800形があり、どちらも3車体連接車で、これを2ユニット連結した6両編成で運転していますが、中心市街地では混雑していることが多いです。

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T1系統の走る道路は、中心市街地では一般車は入れないトランジットモールになっている区間が多いです。

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トプカプ宮殿横の下り坂を下ってくる700形。車との接触が多いのか、前面にはかなり傷があります。

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2024年2月17日 (土)

2023/2024年末年始の日本旅(21)イスタンブールのケーブルカー

イスタンブールは平地が少なく、丘陵地に海が入り込んでいるような地形です。そのため、高低差のある区間を結ぶケーブルカーロープウェイが都市交通の一翼を担っています。
2009年に訪れた際には、すでにF1、F2の2つのケーブルカーが運転されていましたが、今回はその後に開業したF3、F4の2系統ケーブルカーに乗りました。

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F3系統は2017年に開業したケーブルカーで、メトロM2系統の支線であるセイラント(Seyrantepe)駅ヴァドイスタンブール(Vadistanbul)駅の間を結ぶ0.75kmの路線です。写真のような赤い車体の車両が上下しています。

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F3系統の山頂駅のセイラント駅です。この駅の近くには大きなスタジアムがあり、そこへの観客輸送のためにメトロのM2支線が建設され、丘の上にあるその駅と、谷間にある商業施設との間を結ぶケーブルカーとして作られたようです。

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一方、F4系統は2022年に開業した全線トンネル内を走るケーブルカーで、メトロM6系統の終点で、山頂駅のボアズィチ大学/ヒサルス(Rumeli Hisarustu)駅と、山麓駅であるアシヤン(Asiyan)駅の間、0.8kmを結んでいます。こちらの車体色は青です。

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2023年12月30日 (土)

2023/2024年末年始の日本旅(7)イスタンブールのメトロ(ヨーロッパ側)

イスタンブールのヨーロッパ側のメトロは、2009年に訪れた時点で、現在のM1系統M2系統の一部が開業していましたが、その後、それぞれ都心部と郊外部が延伸しています。

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M1系統は小型の車両が2両1ユニットとなり、それを3ユニット繋いだ6両編成で運転されています。以前のイスタンブール国際空港(アタチュルク空港)に乗り入れていたので、イスタンブールに到着したら最初に乗る路線でした。

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新しいメトロと異なり、車内はセミクロスシートで、座席にもクッションが貼られています。

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M2系統はイエニカプからタクシム(Taksim)レバント(Levent)といったヨーロッパ側の主要地点を結んでいる、利用客が多い路線です。

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2023年12月21日 (木)

2023/2024年末年始の日本旅(5)イスタンブールの鉄道(マルマライと高速鉄道)

2009年に訪れた時に比べてイスタンブールの都市鉄道の営業距離はどんどん伸びています。
その中でも最大のインパクトがあるのがボスポラス海峡を潜るトンネルで、ヨーロッパ側とアジア側の鉄道が結ばれたことでしょう。
この路線がマルマライ(Marmaray)と呼ばれ、それまでヨーロッパ側はシルケジ駅、アジア側はハイデラパシャ駅をターミナルとして伸びていたトルコ国鉄の近郊列車が直通運転するようになりました。

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かつては四角い断面の白地に青と赤のラインの入った電車が走っていましたが、さすがに長いトンネル区間があるので、車両は韓国製のステンレス車両に一新されたようです。

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上の写真は2009年のシルケジ駅で、右の2本が近郊電車。当時は車内はクロスシートでしたが、今の車両はロングシートになっています。

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多分車長は25mほどありそうで乗降扉は片側5扉、10両編成で運転されています。上の写真は新車のようでしたが、メトロの車両に比べてちょっと落書きが目立ちます。

なお今回、このマルマライには都合3回乗ったのですが、最初の2回は問題なく乗れたのですが、3回目は交通カードで入れなくなりました。改札機に何かメッセージは出るのですが、トルコ語オンリーなので意味がわからず、近くに駅員らしき人もおらずで、とりあえずその時は最初に空港で買った通常のイスタンブールカードを使って乗車しました。3日間有効のはずのカードがトラブったとなると痛いなと思ったのですが、その後のメトロでは問題なく使えたので、マルマライだけ何か制限があるのでしょうか?

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2023年12月19日 (火)

2023/2024年末年始の日本旅(4)イスタンブールのホテルと交通カード

今回は、イエニカプ(Yenikapi)のDosso Dossi Hotel Yenikapiというホテルに泊まりました。
1泊だけで、乗り潰し目的ですから多くの路線が乗り入れている駅のすぐそばという立地で決めています。

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イエニカプの駅前はこんな感じ。かつてはトルコ国鉄の地上駅があったところですが、今は全部地下に潜っています。

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想定よりも時間がかかってしまいましたが、ホテルに着いたのが10時頃。もちろんまだチェックインができないので、荷物だけ預けてまた乗り潰しに向かうのですが、ここでホテルに届けられていたイスタンブール交通カードを無事受け取ることができました。

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左の赤いカードが通常のイスタンブールカード、右の水色のカードがホテルで受け取れた交通カードです。
このカード、「Istanbul City Card」と表面には書かれていますが、本来のイスタンブールシティーカードとは異なり施設の入場料は含まれていません。ですから値段は3日間で32ユーロと、1日用のシティーカードの3分の1で済みます。ただ、注文してホテルで受け取る形でしか購入できないらしく、またネットで注文した時にホテルの住所が申し込みフォームにうまくと入力できず、届かない可能性もあるかなと懸念していたのですが、ちゃんと届いていました。
実は、通常のイスタンブールカードを購入して乗った方が、結果としては安いだろうということはわかっていたのですが、乗り潰しの時の折り返し乗車などで、気兼ねなく外に出ずに折り返せるといったメリットもあり、私は買って良かったと思いました。

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