タウシュベツ川橋梁は今では全国区で知られている鉄道遺構ですが、32年前にこのすぐ近くを通った時は、まだ誰も注目していなかったと思います。
同橋梁は、国鉄の士幌線が昭和14年に十勝三股まで開業した際に建設された11連のアーチを持つコンクリート橋で、その後糠平ダムの建設により糠平と幌加の間が水没することになって、昭和30年に新線切り替えによって使用されなくなりました。
橋がかかっている位置が、ちょうど糠平湖の水位の上下に伴って水没したり、水面上に現れたりするので、「幻の橋」などとも呼ばれ、2008年のフルムーンパスの広告に使われたことから、一気に知られるようになったとのこと。
そして、水没したり水面上に現れたりを繰り返しているため、コンクリートの劣化が早く、現在ではかなり崩壊が進んでいます。
橋として連続した形で見られるのはあとわずかと言われており、それもあって今回の帰国休暇のメインイベントに選びました。
橋を見に行くにあたり、糠平湖の対岸の展望台から見るのであれば誰でも簡単に見られるのですが、近くから見ようと思ったら「ひがし大雪自然ガイドセンター」というNPO法人が開催しているガイドツアーに参加するか、橋に続く林道への鍵を上士幌町にある道の駅「かみしほろ」で借りて(1日15組限定)自力で行くか、となりますが、私たちはガイドツアーに参加することにしました。
「ひがし大雪自然ガイドセンター」は糠平の集落の中にあり、午前9時出発のツアーでしたので、集合は8時50分。上士幌温泉を8時に出発していたので、8時半頃には到着していました。
受付を済ませて長靴を借り、ツアーの説明を聞いてから出発となります。この日は天気がよく暑くなりそうなので、十分に水を用意しておくようにとの注意がありました。
ただこの時、ガイドの方が「ドバイから来られた方にはなんてことない暑さかもしれませんが」とおっしゃってましたが、私自身はUAEから参加とは知らせていなかったはず。受付でも日本の住所を書きましたし。
だとすると、たった20名ちょっとのツアーに2組もUAEからの参加者がいたということなのでしょうか?
タウシュベツ川橋梁は糠平湖の東側ですが、道路があるのは西側。車で湖の北端を回り込み、普段は鍵がかかっているゲートを開けて、林道を進みます。
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